kashika/今この瞬間に何が起こっているのか可視化すること。

INTERVIEW-01

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インタビュー

「kashika」~可視化のサービス~技術者のこだわり
kashikaサービスの現場で働く、橋本 真 様のこだわりの声を聴かせていただきました。
どのような経緯で入社され、どのような形でkashikaへ触れてきたのか。
橋本様の声に耳を傾けたいと思います。

入社のきっかけは「kashika」

ーそれでは、まず橋本様のご経歴についてお聞かせください。

橋本様:大学では電気の分野で超音波を使った研究をしておりました。
普通、製造業は業界的には機械工学の分野の方が入ることが多いのですが、私は全然違う分野の研究・勉強をしたことになりますね。

ーそうなんですね!この業界では少し変わった経歴ということになりますね。
それでは、この業界に入ったきっかけをお聞かせください。

橋本様:大学内の展示会にて弊社の「透明の心臓モデル」の展示を見た事がきっかけでした。
人工心臓の補助用の製品をアピールする為に作ったもので、それを見て「すごい」「自分も作ってみたいな」と思いこの会社に興味を持ちました。

次の日には自分からニイガタ株式会社に「行ってもいいですか?」と電話をしました。後から聞いた話なのですが、その年は求人を出していなかったそうです。自分のごり押しで入社いたしました。(笑)

ニイガタという会社について

ーそれはすごいです。その心臓モデルに大変惹かれたということですね。
それでは、御社のセールスポイントと言いますか、御社の特徴・他社との一番違いは何でしょうか?

橋本様:弊社の特徴は、やはり可視化を可能にする製品の透明感ですね。
可視化の実験では、よくレーザーを使用した測定方法が使用されていますが、
ご存知の通り、レーザーは指向性が強く、測定面のわずかな歪みでも支障が出るくらい繊細なものです。

しかし私たちは、レーザーを使用する測定方法にも対応した歪みが少ない製品を製作しており、PIV業界※1で評価をいただいております。
もちろん、お客様のご予算にあわせたレベルで研磨も行っています。

また、ご予算・実験環境・使用方法・加工のしやすさを踏まえて、形状や材料の選定などのご提案をさせていただいております。
私たちが図面や3Dデータを作成する場合もありますが、お客様からいただいた図面から加工もしています。

可視化|kashika、それ自体が一つのソリューションです

ーなるほど。それでは、橋本様にとって「可視化|kashika」とは何かお聞かせください。

橋本様:難しいですね。。。
可視化という言葉は範疇が広いですよね。インターネットで可視化と検索すると「働き方の可視化」など出てきますがそれとは少し違いますね(笑)
天気予報で、雲の流れの予測をインターネット上などで見られたりしますが、あれも可視化のジャンルの1つです。今までのたくさんの実績や研究の結果が予測に反映されるのは可視化の技術が生かされているのだと思います。

我々の可視化とは、今はコンピュータの世界が優秀になってきて、例えば心臓の中の血液がどう流れているのか、金属のパイプの中の水がどのような挙動を示して流れているのかは、
シミュレーションしてパソコンで解析がほぼできるかもしれません。

ただし、それが事実であるのかどうかは可視化しないと分かりません。実験をして動きを実際に見て確認する、可視化とは真実を確かめる大切な手段の1つだと考えています。

ー実際に「見える」ということは、それ自体がすでにソリューションなのですね。
では、「可視化|kashika」の技術へのこだわりをお聞かせください。

橋本様:かっこいいことを言わないとだめですね…(笑)
お客様が要求していることは「本来見えない物を見える物に変える」ことです。
例えば、透明な心臓を作るのは簡単ですが、計測する際に使用するレーザーは曲率があり、ただ作るだけではその関係で見たいところが見られない場合があります。それを防ぐために、一部を平面にしたりジャケットを付けて曲率を変えるなど工夫をし、レーザーがまっすぐになるように調整します。

他にも、その製品が利用される環境もしっかり考えます。お客様が何をどこからどこをどう見たいのか、それに対して形を考えるところから私たちの仕事が始まります。

ー技術者のこだわりは素晴らしいですね。では、最後に「可視化|kashika」の技術に於ける、将来の展望をお聞かせください。

橋本様:ここもかっこいいことを言わないとだめですね…(笑)
弊社の代名詞が「可視化|kashika」になれるようになりたいですね。

安くても、ある程度透明に出来る可視化の装置もありますが、安い物には安いなりの理由があります。
弊社の高いレベルの透明度はなかなか出せません。そうしますと、しっかり観測できない可能性があります。多少のコストをかけてでもレベルの高い製品を求めているお客様はたくさんいらっしゃいます。

現在も、国のトップレベルの研究用の可視化装置には弊社の製品を多くご依頼いただいています。
私たちのお客様は、大学や企業の研究室の研究者さんが中心ですので、多くの研究所へ「可視化の製品についてはニイガタさんに声をかけた方がいいよ」とご紹介していただいて、少しずつ名前が広まっています。
自分の中でも日本で一番の製品を作ってきたという自負もあります!

もっと全国に名前が広がって行くような、そして「可視化=ニイガタ株式会社」の存在になれるような会社にしていきたいと考えています。

1:粒子画像流速測定法とは、気体や液体など、目で視る事ができない流体の速度を測定するための手法です。ある短い時間間隔で連続撮影した画像を比較することにより、流れの速度や向きを測定することが可能です。造船関係で、船のスクリュー周り~後方に発生する流れの測定や、HDD内乱流可視化装置等に使用されます。
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